釣りとライフジャケット
海や川、池で転落したときに生存率をアップしてくれるのがライフジャケットです。
船釣りでは2018年2月の法改正で、小型船舶に乗船する場合、ライフジャケットの着用が義務化されました。
船釣りで全員、ライフジャケットを着用しなければいけません。違反すると船長に対して最大6ヶ月の船舶免許停止という罰則が課せられます。
ライフジャケットは国土交通省の型式承認試験及び検定を受け、桜マークが押印された製品である必要があります。
釣りツーリングでライフジャケットはいらない?
釣りツーリングは基本陸釣りです。防波堤や海岸、磯から行う陸の釣りは、ライフジャケットの着用義務はありません。
今のところ、個人の自由ということになっています。実際、ライフジャケットを着用して釣りをしている人は半々くらいでしょうか。
SNSやブログを見ると「陸釣りなら必要ない!」という意見が見られます。
しかし、堤防の場合、潮が引いたら2、3メートルも下に海面があり、さらに水深は何メートルもあるなんてことはザラです。
もしも、落ちてしまった場合、救助がくるまで待ち続けるのは難しいでしょう。
磯場だと足がさらわれるくらいの高波が突然くるということは稀にあります。そんなところでライフジャケットがないとほぼ浮いてはこないでしょう。
波のない池や湖なら不要という意見もあるようですが、淡水魚釣りの湖や野池での死亡事故がたびたび起こっています。
水場で絶対に大丈夫ということはないのです。
ライフジャケットの種類と選び方
固定式ライフジャケット
浮力体として発砲素材を使った、いわゆる普通の救命胴衣型のライフジャケットです。
浮力体が固体のため、落水時に破れたりすることがなく高い安全性があります。
体を覆う構造なので、夏場は暑く動きづらいのがデメリットです。
膨張式ライフジャケット
落水時に手動または自動で炭酸ガスカートリッジからガスを送り込むことで膨らませて浮力を得るタイプです。
ベスト型とウエストポーチ型がありますが、どちらも軽くコンパクトなので動きやすく涼しいというメリットがあります。
構造としては浮き輪なので、岩や岸壁ですると穴があいてしまう恐れがあるため、船釣りで使うライフジャケットといえるでしょう。
炭酸ガスは一度使うと交換する必要があり、使用期限があるので定期的に交換しなければなりません。
釣り人のほとんどは「自分は大丈夫」「泳げば何とかなる」と思っている人が半数だと思います。
もちろん、事故と一生無縁の人もいるでしょう
実際はそんなに簡単ではありません。煩わしいのはわかりますが、車のシートベルトと同じです。もしもの時のためにもライフジャケットを着用しましょう。