消臭スプレー
釣りの帰り道、ふと信号待ちで止まった瞬間に「あれ…なんか生臭い?」と感じたことはありませんか?
せっかくの楽しい釣行も、ウェアやバイクに染み付いた魚の臭いが取れないと、家族に嫌な顔をされたり、次回のツーリングでヘルメットを被るのが憂鬱になったりしてしまいますよね。
そこで今回は、アングラーライダーの必須アイテムとも言える「消臭スプレー」の選び方と、帰宅後にやるべき徹底ケアについて解説します。
快適な釣りライフを続けるために、見えない「臭い」もしっかりマネジメントしていきましょう。
アミン臭は洗濯しても落ちにくい
魚特有のあの生臭さ、実はトリメチルアミンというアルカリ性の化学物質が主な原因です。
この物質は非常に揮発性が高く、繊維の奥深くまで入り込む性質を持っています。
そのため、普通に洗濯しただけではなかなか落ちず、時間が経つと酸化してさらに強烈な悪臭を放つようになるんです。
「まあ、そのうち消えるだろう」と放置するのは一番のNG行為。
特にバイクのシートやライディングジャケットのような簡単には洗えないアイテムに臭いが染み付くと、ツーリングのたびに不快な思いをすることになります。
さらに、ゴアテックスなどの透湿防水素材を使った高価なウェアは、間違ったケアをすると機能を損なってしまうリスクもあります。
だからこそ、ただの消臭剤ではなく、適切なアイテムを選んで使う必要があるんです。
分解タイプと中和で選ぶ
ドラッグストアに行けばたくさんの消臭スプレーが並んでいますが、釣り用に選ぶなら香りでごまかすタイプ(マスキング)は避けたほうが無難です。
強烈な魚の臭いと人工的な香料が混ざると、さらに気分が悪くなるような変な臭いになってしまうことがあるからです。
選ぶべきは、臭いの元を化学的に無くしてくれる分解・消臭タイプです。具体的には以下のポイントをチェックしてみてください。
1. 酸性成分や天然由来成分が入っているか
先ほどお伝えした通り、魚の臭い(トリメチルアミン)はアルカリ性です。
そのため、反対の性質を持つ酸性のもので中和するのが科学的に最も効果的。
成分表にクエン酸や、消臭効果の高い柿渋エキスや茶カテキンなどが含まれているものは、魚臭に対して高い効果を発揮します。
2. 素材への攻撃性が低いか
バイク乗りとして気をつけたいのが、愛車への影響です。
強力な消臭剤の中には、塩素系など金属を腐食させたり、プラスチックを劣化させたりするものがあります。
バイクのタンクやハンドル周り、ウェアのファスナーにかかっても安心な中性タイプや、金属腐食性なしと明記された釣り専用の消臭スプレーを選ぶのがベストです。
最近では、釣具メーカーから発売されている専用スプレーも性能が良いので、一本持っておくと重宝しますよ。
ウェアとバイクを無臭に戻すルーティン
楽しい釣行から帰ってきたら、疲れていてもその日のうちにケアを済ませるのが鉄則です。時間が経てば経つほど、臭いは落ちにくくなります。
ウェアのケア
レインウェアやフィッシングベストは、まず40度くらいのぬるま湯で表面の汚れを洗い流します。
いきなり洗濯機に入れると、他の衣類に臭いが移る悲劇が起きるので注意してくださいね。
臭いがきつい場合は、薄めたクエン酸水や酸素系漂白剤に30分ほどつけ置きしてから洗うのが効果的です。
ゴアテックス等の専用洗剤を使う場合も、予洗いで臭いの元を断っておくことがポイントです。
バイクのケア
意外と見落としがちなのが、ハンドルグリップとシートです。
魚を触った手でハンドルを握ったり、汚れたウェアでシートに座ったりすることで、見えない汚れが付着しています。
ここは、水で濡らして固く絞ったタオルで丁寧に拭き上げましょう。
仕上げに、先ほど選んだ消臭スプレーをウエスに吹き付けてから拭けば完璧です。
メットインスペースに臭いがこもってしまった場合は、スプレーをしてからしばらく蓋を開けて換気しておくと、翌朝にはスッキリしていますよ。
臭いというストレスをなくせば、釣りもバイクももっと快適になります。
次の休日は、愛車とウェアをピカピカにして、清々しい気分でフィールドへ出かけてみませんか?